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2007.02.18

『フットケア』

0702181







一昨日から二日間、研修(?)で、
神戸国際会議場で開催された
『日本フットケア学会』の学術集会
というものに行ってました。
http://www.congress.ne.jp/jsf5-kobe/program.html

単純に『フットケア』と聞くと
角質除去や爪をピカピカに磨いたり
というコスメティックなイメージを浮かべる方が多いかと思いますが、

ここでいう『フットケア』とは、
主に糖尿病による合併症によって発生する
足の切断に対して、いろんな医療関係者が寄って
力を出し合いましょう! という主旨のもと結成された学会です。
まだできて5年目で医学系の学会として
規模は大きくはありませんが、いろんな方面から注目されているようです。。。

『糖尿病』という病、
日本では40年前には3万人しかいなかった糖尿病患者が
今ではその230倍の690万人!
予備軍をいれると1300万人を越え、
国民の10人に1人が糖尿病かその予備軍という時代です。

そして
 『糖尿病患者は顔を見ずに足を見ろ』
というくらい、足には注意が必要です。

それはなぜか?

人間は、血液中の糖の値をある一定の範囲内に
調整する機能があるのですが、

その機能がうまく働かなくなると糖尿病と診断されます。

そして恐ろしいのは合併症で、
血液の中の糖が高い状態が続くとドロドロとなり
循環が悪くなって、目の血管に悪影響を与えて失明したり、
心臓や脳、腎臓などが侵されていきます。

そして、心臓から一番遠い足は
血液が非常に届きにくいため、
少しの傷やあざ、火傷などができても、
それを治すために新しい皮膚や細胞の元となる
栄養素が届きにくいため治りにくく、

侵入してきたばい菌などをやっつけるべき
免疫システムの働きも弱まり、

また神経障害により感覚が麻痺しているために放置され、
傷から→潰瘍→壊疽(えそ)→足の切断となってしまいます。

私たちはちょっと足をぶつけたとかって程度のケガなら、
放っておけば自然に治ってしまいます。
当たり前のことですが、
体の中でさまざまなシステムが正常に
働いているから何事もなくすんでいます。

ところが糖尿病の重症患者の場合は
このシステムが機能していないため、
大変なことになってしまいます。

人間にとって最も大切なものである目と足
『一目二足』と言われるくらい、
目で物を見ること、二本の足で歩くことというは
生きていく上でとても重要なことです。
しかし糖尿病になるとこの両方が奪われてしまう可能性があります。

それを食い止めるために、

医師は最先端医療の血管再生治療などによる下肢血流の改善
看護師はフットケアの実践や予防、
そして患者本人へのフットケアのはたらきかけ
義肢装具、整形靴の分野では、
足に負担のかからない装具や靴の提供など。
さまざまな分野のプロたちが、
「年間3000人もの下肢切断」を食い止める手助けをしています。

で、リフレクソロジーとして何ができるのか。
糖尿病はいまや
『ガンより恐ろしい病』
それだけ多くの国民の健康を脅かしている病気ですから
当然うちの店に来られるお客さまにもいらっしゃいます。

しかしこの病気の怖さをあまり理解していらっしゃらなかったり、
また高齢者の方も多いですから、
中々自分の足のケアやチェックができないのが現状です。

リフレクソロジーという仕事は他に比べ

圧倒的に足に接する機会や時間が多くあります。

そういった背景から足のケアのアドバイスや、
創傷や足の変形の早期発見など、
少しでも患者さんが足の切断などによるQOL(生活の質)
の低下を防ぐ手助けになることができるのではないか。

また医療現場では看護師さんたちが、忙しい業務の中で
爪のお手入れやセルフケアの指導など行っていますが、
民間レベルでできるのであれば、医療者の負担軽減となります。

そして今回の学術集会で
いかに『下肢血流の改善』が大切にされているか
ということが確認できました。

リフレクソロジーによる持続的な血流の改善は

足だけではなく反射により心臓を含め

循環器系全体を活性化させるので、

他の療法と比較しても有効であり、

また副作用がなく、非侵襲性の体に優しい療法です。

これから、何年か先には医療チームの一員として
フットケアの一端を担うことができるのではないか
という希望が見え、
リフレクソロジーが補完医療として
世間一般に広く認知していただくのにも
非常に有効なのではないかと感じました。

体の中心から一番遠く離れていて、
ついつい忘れがちになる『足』

でもリフレクソロジーの反射学という考えと、
医療の目で見てもやはり足という部分は体の異常などの信号が
いち早く表れる場所でもあり、足が発する危険信号を
いち早く察して対処をおこなうことが、
適切な医療や患者さんの財産、命を守ることにも繋がります。

『足を満たす』と書いて『満足』といいます。
今までないがしろにしていた

『足』というものの大切さをあらためて感じることができました。


参考リンク先
『独立行政法人 国立病院機構 京都医療センター』
 フットセンター外来 
 【糖尿病足変】
http://www.hosp.go.jp/~kyotolan/depart/foot-01.html
糖尿病に関するフットケアについて
図解入りで詳しく書かれています。


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