« ダイエット? | トップページ | 桜通信1 »

2007.03.25

命の値段

0703251 0703252





『ナイロビの蜂』という映画を観ました。

ストーリーは

    ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 

 英国外務省の外交官である
 ジャスティンの前に現れた、
 若くて美しく、そして情熱的な女性テッサ

 やがて結ばれた二人は夫婦となり
 ジャスティンの赴任地であるアフリカのケニアへ行くことに。

 互いに愛し合っている二人だったが
 テッサには夫ジャスティンに隠している秘密があった。

 しかし事なかれ主義でガーデニングが趣味のジャスティンは
 見てみぬふりをして過ごしていた。

 しかしある日突然の訃報で
 テッサが自分の出かけた仕事先で
 何者かに襲われ死んだと知らされる。


 それだけではなく、警察が来て
 テッサのパソコンや資料などを全て持ち去ってしまった。

 妻の突然の死に疑問を持ったジャスティンは真相を知るべく
 妻の仕事について調べていくうちに意外な事実にたどり着く。

 テッサは人道支援の活動家として、
 製薬会社がアフリカで行っている
 人体実験を止めさせようと外交官に
 手紙を書いたことがきっかけで殺されたということを知った。

 自分が妻の意思を引継ぎ真相の解明を探っていくうちに、
 テッサが何を考えていたのか、
 外交官である自分に迷惑がかからないように配慮していたことや、
 本当に愛してくれていたことなどに触れ、
 また自分についても見つめなおしていく。


 やがて自分も組織から追われて、
 妻が殺されたのと同じ場所で命を奪われる・・・


    ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 


夫婦愛を描いたラブストーリー
としてもとても秀作で感動しますが、
それ以外のテーマとされていることが非常に心に響きました。


 発展国の傲慢さ
 製薬会社の利益追及のために捨てられるアフリカの命
 期限切れの新薬をケニアで生体実験を兼ねて使用していく、
 新薬開発のため、横行する薬物の人体実験
 官僚と大手製薬会社の癒着の有り様
 それを隠蔽し続ける政府や組織

そして援助と利益のバランスの難しさ・・・

印象に残った言葉として、

 「この国の死亡率を見ろ、誰も気にもしない」

 「救う価値の無い国、救う価値の無い人間」

 「世界中がアフリカを食い物にしている」

美しすぎるアフリカの大地の映像と
美しい音楽とは対照的に
バラックが立ち並ぶスラム街、
そして無邪気な子供たちの笑顔が印象的でした

原作者は後書きで「これは事実ではない」
と記していますが、同時に、
取材した「事実」に基づいて作られた
フィクションであるとも述べているそうです。

非常に深い映画で悲しみと怒り
そして真実の愛に触れた感じがしました。
説明不足ですが、とても優れた作品で
もう一度観たくなるような映画です。

『ナイロビの蜂公式サイト』
http://www.nairobi.jp/
昨年のアカデミー賞4部門ノミネート
テッサを演じたレイチェル・ワイズは
助演女優賞を受賞しています。

  ----------------

そしてこの映画で少し思い出し、気になったのが
連日メディアを賑わしている『タミフル問題』

インフルエンザの特効薬として
2001年から日本でも販売されている薬品です。
しかし、その副作用(かどうかは定かではない)
によって、精神錯乱が起こり墜落死などが相次いでいます。

今まで厚生労働省は一貫して
因果関係の否定をしていましたが、

3月12日の報道で、
その因果関係を調査する横浜市立大小児科の横田教授に
タミフル輸入販売元の中外製薬から
「資金」が渡されていたとして、とりあげられました。

そして3月21日
厚生労働省は原則として
10代の使用を控える添付文書を改訂。
その後も横田教授を研究班から除外したり、
因果関係の否定を白紙撤廃したりと続いています。

なーんか腑に落ちないというか、
国民の知らないところで
『大きなこと』が起こっているのではないかという気になります。

旧ミドリ十字と帝京大の安部教授との血液非加熱製剤による
『薬害エイズ事件』を思い出しますね。

そして、世界中の約8割が日本で消費されているということ。
備蓄用として使いきれないくらいの量を購入しています。

なぜそんなに大量に?って思いますよね。

タミフルは中外製薬が日本で輸入販売、
製造はスイスの製薬会社「ロシュ」ですが、
開発したのはアメリカの製薬会社
『ギリアド・サイエンシズ社』

売上の10%がこの会社へと流れます。
そしてそこの会長を以前勤めていたのが、
イラク戦争を起こした張本人として解任された
ラムズフェルド元国防長官です、

日本への高圧的な外交でも知られていましたね。
そして彼は同社の株の売却によって
多額の資金を得ているということ。

なんとなく灰色の影がかかっているように思われます。

もしかして日本人も政治と利権のために、いいように薬を買わされ、
また副作用を確かめるための人体実験とされているのでしょうか?

タミフルについての参考までに
『薬害タミフル脳症被害の会』
http://www.tamiflu89.sakura.ne.jp/index.htm

  ---------------------------

ミッシェルさんの日記
『60億円の値段』
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=16518343&comm_id=1808806

今回の映画の内容とも繋がってきますが、
アフリカへの搾取を続ける先進国ですが、
支援金を出すことには渋っています。

やはり
「救う価値の無い国、救う価値の無い人間」
と思っているのか。

『60億円の値段』

07032530703254








「中央アフリカ共和国」は、
世界で誰もが知っているアフリカ大陸の
その真ん中という立地と名前にも関わらず、
残念ながら、
世界の注目を浴びることは少ない。


金やダイヤモンド、ウランといった
豊富な資源があるにも関わらず、
度重なるクーデターや権力者の不正なんかで、
この国の一般の人びとは、
世界で最も貧し暮らしをさせられている。


そして、そんな彼らに、
今、更なる悲しみが降り注いでいる。

となりの国、スーダンのダルフール紛争だ。

スーダンのダルフール地方では、
この4年間に、
銃やナイフ、
そして、戦争がもたらした飢餓や病気で、
20万人以上もの人びとが殺され、
そして、今もなお殺され続けている。

この今、地上で起こっている最悪の
惨劇の火の粉は、国境を越え、
となりの中央アフリカ共和国の北部地方にまで及んでいる。

特に、昨年の10月から起きている状況は、
国連が、
「世界は、この最大級の危機を、
 今すぐ止めなくてはならない」と、
訴えてきたほどだ。

しかし、その訴えの声は、
世界のどれだけの人びとに届いただろうか。


今月、3月、
国連の人権調整官トビー・ランザー(Toby Lanzer)が、
中央アフリカ共和国の北東部にある
ビラオという街を視察した。

1万4千人もの住人が居たと言われる街だったが、

ランザーがそこで見たものは、
学校、病院をはじめ、
70%もの家や建物が焼かれた街の姿と、
残された600人ほどの人びとだった。


今、中央アフリカ共和国の北部地方に住む
100万人と言われる住人のうち、
その4分の1以上の28万人が、
住む家を失い、難民となっている。


国連は、今年、この人々の支援…
…水や食料、医療…に、
およそ60億円($54.5m)の資金が必要だとしているが、
そのうち、国際社会から集まったのは、
今、まだ、10億円($8m)、
必要予算の15%だ。

昨年2006年には、結局、
この国の救援に国連が必要とした金額の
たった60%しか、
世界は支払わなかった。


世界にとっては、この人びとの命に、

60億円は、
もったいないとでも言うのだろうか。


この国の生活水準は、
この20年下がり続け、
人口の9割は1日2ドル以下の暮らしだ。

国連開発計画(UNDP)の人間開発指数は、
世界の中で下から7番目。

平均寿命は、この10年間の間に、
10歳短くなり、
今、40歳だ。

この国で生まれた赤ちゃんの
5人のうち4人は、
5歳の誕生日を迎えることができずに
死んでしまっている。

« ダイエット? | トップページ | 桜通信1 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

健康・医療関連」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 命の値段:

« ダイエット? | トップページ | 桜通信1 »