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2007.11.14

隠されているもの・・・

 
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『不都合な真実』

という映画のDVDを借りてきて観ました。

アル・ゴア氏という元米国副大統領の方が
製作、出演されている映画です。
この映画はアカデミーの
長編ドキュメンタリー映画賞を受賞し、
アル・ゴア氏は2007年の
ノーベル平和賞も受賞しています。

内容はズバリ『地球温暖化問題』について。

過去の地球の気温、海水温、CO2量の変動
ハリケーンや豪雨、干ばつなどの実態を
実際の数字でグラフなどにより
解りやすく説明してくれています。
そして温暖化による北極や
グリーンランドの氷が解けることにより、
世界の各都市が水没し、
多くの難民が発生してしまうであろう予想など。。。

そしてこの問題は紛れもなく
「人類」が作り出した問題である。

過去の人類が地球上に誕生してからの
人口の推移を見てみると、
その人口が20億人に達するまで
約10万年の年月がかかっています。

なのに20世紀のたった100年間で人は異常に増え、
20億から一気に65億人にまでなっています。
まだまだ増え続け自分たちの年代が老人になる頃には
90億を突破すると言われています。

  『世界人口推移グラフ』

確かに異常なことです。
地球の環境の変化と人口増加が
全く無関係というわけにはいきません。

そして同様に何万年もかかって作られた森や石油資源なども、
この20世紀の100年間で大幅に減少させてしまった。
そしてさらに地下資源を巡って先進諸国がしのぎを削り、
各地で戦争や内乱を引き起こしています。

アフリカや中東問題は欧米やロシア、中国などの
大国が作り出したものであり、
もちろん日本も無関係ではありません。
人口の増加と環境の悪化、そして戦争により、
南側諸国では深刻な貧困や飢餓が産み出されています。

うまく言えませんが、
世界中のいろんな問題が重なり合い
この問題に繋がってきているように思います。

このような内容はこれまでニュースやTVの特集で
何度も聞かされてる方も多いと思います。

それを再認識、新たに考える
という意味で見る価値はある映画かなと思いました。

そして
『不都合な真実』(原題:An Inconvenient Truth)
という題名
これはいろんな政治的な意味も含めているのだろう
と映画を観ていくうちに気付きます。

誰かが意図的に地球の大切な問題を隠しているということ。
映画の中に出てくる言葉で、

 「世界中の科学者は『不都合な真実』を見つけ
  それを公表しようとして政府から迫害された。」

まさにその者たちにとって『不都合な真実』であるからです。
経済の発展を否定するわけではありませんが、
やはり今の問題と平行して 地球の未来の問題も
考えていかなきゃダメなのでは。と思います。

2000年の大統領選挙で、
もし彼がアメリカの大統領になっていれば、
いったい世界はどう変わっていたのだろうか? 

テロやイラク戦争も回避されていたんじゃないかな、
日本にも大きな影響があったんだろうな~。
なんて思ってしまいました。

でも当時のアメリカ市民は環境問題よりも
経済優先のブッシュを選びました。
この選択が正しかったのかどうかは今となってはわかりません。。。

そしてこの『2000年アメリカ合衆国大統領選挙』
大変な接戦で、特にフロリダでは
わずか537票差でブッシュが勝利しています。

これをいろいろ調べていくとどうも
策略があったのではないかと思わせる内容で、
ゴア氏が黒人に人気があったため、
偽の犯罪者リストにより不正に投票権を奪ったり、
フロリダで手作業での再集計を締切時期の到来を理由に、
追加票を認めず、共和党よりの連邦裁判所
による処分が問題視されたりもしました。

これも一つの『隠された真実』なのかもしれません。

これに関連した話で、
世界中の偉い経済学者さんたちが集まって、
 (ノーベル賞受賞者などもいました)
「地球上の問題の何に対してお金を使うべきか」
ということを話し合う会議
(コペンハーゲン・コンセンサス)をおこなったところ、

第1位は
【HIV・エイズ予防に費やすこと】
 ・6年で2800万人以上の命を救い、
  生産力向上を含む巨大な効果を生まれるという理由。

第2位は
【微量栄養素を多く含んだ栄養補助食品を提供すること】
 ・地球上の半分以上の人間が鉄、ヨウ素、亜鉛、ビタミンA
  の欠乏に苦しんでおり、栄養剤のような安価な解決策は
  費用対策効果がとても高いという理由。

第3位
【貿易の自由化】

第4位
【マラリヤのコントロール】

という風に並び、
【地球温暖化対策】
ってのは経済効果的には最下位に近い
「悪いお金の使い道」だそうです。
つまり大金を投資しても効果があまりあがらない、
意味のないこと。 らしいです。

それぞれに的確な理由があり、
正しい選択なのだろうとは思いますが、
地球温暖化が単に経済効果的に考えていい問題かどうか。
というのは僕の中では疑問です。

この映画を見たあとで、
「誰かにこれを伝えなければ!」という気持ちになっちゃいます。

ゴア氏の話術は素晴らしく、

つい乗せられちゃう感もありますが、
やはり突きつけられた現実は深刻で
真剣に取り組まなければならないことです。
我々の次世代に残しておかなければならない
「かけがえのない財産の損失」
を最小限に食い止めなければ!という気持ちにさせられます。

ついでにもう一つ、
『ダーウィンの悪夢』

という映画をちょっと前に観ました。

淡水湖では世界第2位の大きさを誇る
アフリカ タンザニアのヴィクトリア湖。
そこは、生物多様性の宝庫であることから
「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていた。

その湖に、今から半世紀ほど前、
ささいな試みから、
新しい生き物が放たれた。
この大食で肉食の外来魚ナイルパーチは、

もともと生息していた魚の多くを駆逐しながら、
どんどんと増え、状況は一変、
この湖の
生態系をズタズタに破壊した。

湖畔の町にはナイルパーチの一大魚産業が誕生し、
白身の切り身に加工して輸出する企業が進出。
町には工場が次々と建てられ、
町は一大魚加工・輸出基地に姿を変えた。

周辺地域の経済は潤ったが、
誰もが魚の「うまみ」を味わえるわけではなかった。

職にありつけない男たちの間には、暴力がはびこる。
売春婦たちには
エイズが広がる。
エイズで親を失い路上で眠る子どもたちは、
魚の梱包材を燃やして出る有毒ガスを
麻薬代わりに吸う。。。

空港からは日々、
魚をはちきれんほどに満載した貨物機が、欧州へ向け飛び立つ。
ところで、飛行機が「来る」時は何を積んでくるか誰しもが口を濁す。
しかし地元ジャーナリストが言うには
「アフリカの戦争で使われる武器が運ばれてくる」と。

毎日飛来する大型貨物飛行機が、
実質的に無法地帯化しているこの湖岸地域を中継基地として
民族紛争、資源争奪・収が絶えないアフリカ大陸の各地に
器、弾薬を売りさばいている疑惑が浮かびます。
つまり欧州から武器、弾薬をアフリカに持ち込み、それを売り、
帰りに白身魚を満杯に積み欧州、日本に売りさばく、と

あるパイロットの男は肩を落としつぶやいた。
 
「クリスマスだった。おれは銃を積んだ飛行機でアンゴラへ飛び、
  ブドウを積んだ飛行機で欧州へ戻った。
  アンゴラの子どもはクリスマスに銃をもらい、
  欧州の子どもはブドウ をもらうんだ。
……世界中の子どもの幸せを願っているのに……
 どうすればいいんだろう。言葉がみつからない」
 

このナイツパーチを巡り繰り広げられる、

悪夢のようなグローバリゼーション。
強大な「北」の資本主義が、貧しい「南」の国々を食い荒らす。

ナイルパーチを含む白身魚の切り身は、
タンザニア最大の輸出食品であり、
最大の輸出先・EUに次ぎ、日本は第2の「お得意様」だ。
日本でナイルパーチは、味噌漬けや白身フライの材料として、
外食産業や給食用に広く使われているという。

この湖でナイルパーチが他の魚を駆逐したように、
それをそのまま人間の世界に当てはめるとどうなるか。
現在のシステムは常に
「強国が弱い国を喰い殺していくことになる」ということ。
富は北へ吸い上げられ、公平に配分されることは決してない。
永久に解決しそうもない南北問題。
それがこの湖畔の町に集約されているようです。

この映画の題名『ダーウィンの悪夢』のダーウィンは、
かの進化論で有名な「チャールズ・ダーウィン」です。
ダーウィンは自然淘汰、弱肉強食、生存競争

など自然界における生き物の進化を説明した。

通常、進化は進歩であり良いことと理解される。
だが、現実社会では「進化」は、
他の者(敵)を圧倒し、排除して勝ち残こることを意味している。

映画はドキュメンタリータッチで、
地域住民へのインタビューなどを交えながら
淡々と真実のみを映像に映し出していきます。

うじの湧いた魚のアラを古い油で揚げて食したり
おぞましい映像もたくさん出てきますが、
これも日本が関わっていること、
目を背けずに見なければと思いました。

『不都合な真実』 『ダーウィンの悪夢』

この二つの映画はどことなく繋がっていると感じました。


「経済第一主義」という考え方が、

この地球上のさまざまな問題を産んでいるような気がします。

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