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2009.06.09

奇跡の脳 2

  「心の声に耳を傾け、
   右脳マインドに心身をゆだねる」

前回記事の続きです。

脳卒中によって左脳の機能の一部を失ったこと
で得られた、現実から解放され宇宙との一体感
を感じる悟りの境地。
ジルはこれを涅槃(ニルヴァーナ)と表現しています。


左右の脳の機能的な違いとして、
左脳は論理的脳と呼ばれ、
これとは逆に
右脳は感覚的脳とも呼ばれています。


または考える脳(左脳)、感じる脳(右脳)。
あるいは、頭の意識(左脳)、からだの本能(右脳)、
仕事の心(左脳)、休暇の心(右脳)、
また男性的な心(左脳)、女性的な心(右脳)
などという表現もされています。

多くの人が頭(左脳)からの命令に対し、
心(右脳)ではそれに反発しようとしています。

右脳には深い安らぎが存在し、その回路を
働かせることにより、平和と共感が得られるということ。

左脳では過去に学んだ経験から「正しい、間違っている」
あるいは「良い、悪い」で物事を判断します。
右脳はとにかく現在の瞬間の豊かさが基本であり、
あらゆることについて感謝と慈しみ深さがあり、楽天的。

左脳は自分で枠を決めてしまい、
規制や規則に縛られますが、
右脳は新しい可能性を取り入れ自由に考えます。
創造性に富み、新しいことにトライする意欲があります。

脳にはこのように異なった『二つの人格』があります。

多くの人は左脳が普段の脳を支配しており、
すでにプログラム済みの反応に従うよう自動回路が働きます。
この自動的におこなう物事の選択について注意を払い、
意識的な選択を増やしていくことで、ひいては自分の人生を
プラス側に傾けていくことができます。

否定的な感情、マイナス思考をコントロールすることで、
自分自身だけではなく、その周囲の人たちをも
幸せに導くことができます。

心と体は繋がっていると言いますが、怒りや妬み、
緊張、ストレスなどが免疫力を低下させ、
逆に喜びや笑い、思いやりの心、リラックスなどが
脳内ホルモンの分泌を促し、免疫系に刺激を与え、
病の治癒作用があることはよく知られています。

回復への過程の中で、ジルが気付いたのは、
治癒のために「不快な感覚刺激」から自らを遠ざかること。
そして「睡眠」がいかに治癒作用にとって重要であるか。
この利点をこれからも提唱していくと話している。

心の声を聴き、右脳マインドに耳を傾けることで、
左脳が自動的におこなっている物事の選択を意識的に選択し、
人生をプラス側に傾けていくことができます。

著者のような体験は特殊で、誰でもが真似できませんが、
この境地に近づくジルが言う最も簡単な方法は、
『感謝すること』
謙虚な気持ちで平和に恵まれた状態に帰るために、
感謝の気持ちを抱くだけで人生は素晴らしいものになる
と伝えています。



旧約聖書 創世記のアダムとイヴの話
が頭に浮かびました。
知恵の果実を食べたばかりにその罰として、
豊かで美しいエデンの園から追放されてしまった。

人類は左脳的な知恵によって発展と遂げ、
現在のような文明を築き上げましたが、
それが果たして本当に幸せなことだったのか…

もしかするとジルの提唱する右脳マインドは、
人類を破滅から救う大切なキーとなるのかもしれません。

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コメント

ジルの体験、すごいですね。
そして再生までの道のり、その境地に達するまでには色んなことを
乗り越えられたのでしょうが・・・。
行き着くところ「感謝すること」納得できます!
与えられたすべてのことに感謝の気持を抱いて、豊かな幸せを
感じながら生きたいものです。

>>治癒のために「不快な感覚刺激」から自らを遠ざかること。
そして「睡眠」がいかに治癒作用にとって重要であるか。

もうまさに、うつ克服の肝ですね。
おそらくはPSD(Poststroke Depression)だったんでしょう。

自分も、睡眠とネガ→ポジ思考転換に
今でも毎日努力していますが、なかなか上手く出来ない日もあります。

今日も現に、こうして眠れないしねw

>いちこさん

本当に苦労されたんでしょうが、
彼女の脳科学者という立場から、
再生の過程を楽しんでいたのでは?
というようにも受け取れます。

感謝すること
大事ですよね~。
マイナスなことも感謝の気持ちで受け入れれば
なんとなくスーっとする気がします。


>まぁさん

この本がベストセラーになってるということ。
現代人がいかに「不快な感覚刺激」と
「不眠」に悩まされているか、ということが伺われますね。

でも実際のところ言葉で言うように簡単ではないと思います。
まだまだ研究が必要な分野なんでしょうね~。


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