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2010.01.15

生物と無生物のあいだ

以前からTV等でよくお見かけする福岡伸一先生の著書
『生物と無生物のあいだ』という本を読みました。

100115

2007年出版のこの本、60万部も売上げるベストセラーとなり、
2007年度サントリー学芸賞(社会・風俗部門)も受賞しています。

「分子生物学」というあまり聞きなれない分野のお話。

解剖生理学の基礎は少し学びましたが、
それよりももっと細かいまさに生物の基本となる
ミクロな世界で繰り広げられてる壮大なドラマ。
あらためて「ヒトってすごい!」と感動します。

この「生物と無生物のあいだ」という本は、
ただの科学書ではなく、科学者たちの裏話や苦労話、
お札にも描かれた黄熱病を発見した野口英世氏の実際の話、
遺伝子のなかのDNAを発見するに到るまでの
科学者たちのかけひきの話などが面白く書かれています。

そして本書のテーマである「生命とは何か」について
単純に言うと自己複製するシステムを備えているということ。
60兆個もの細胞は常に新陳代謝を繰り返し、
数ヶ月でその全てが入れ替わっているということ。
つまり数ヶ月前の自分と今では全くの別人と言えます。

古くなった細胞が壊されてまたそのコピーが新たに活動を始め、
まるで何事もなかったかのように平衡を保ち続けます。

そしてこれは「人の死」に対する考え方にも通ずるものであり、
この地球上で自分という個人の寿命が尽きたとしても、
その子孫が後を受け継ぎ命のリレーを繋いでいく。

生命が絶え間なく壊され続けることによって維持される秩序。
何万年も前から続けられてきたこの当たり前の営みを考えると、
自分という存在はこの地球上ではまるで1個の細胞のようなもの。
そして死があるからこそ地球全体の平衡が保たれていくのでしょう。

この先生、科学者にしては(失礼)大変な文才があります。
チンプンカンプンな専門用語を羅列してるのではなく、
まるで物語のようにドラマチックで感動的でさえあります。
途中からちょいとハイレベルな話になりますが、
僕のような素人でも理解できるように噛み砕いて
分子生物学の話に興味を持つことができます。

いろいろとこの分野の専門家の方からの批判もあるようですが、
こんな先生の授業なら一度受けてみたい気がするな~。
なーんてことも思いました。

止まっているようでもミクロな世界では常に動きがあり、
さまざまな代謝がおこなわれて変化しています。
体の中では自分たちが起きてるときも寝てるときも
絶え間なく細胞が壊れ続け、それを食物から補い、
さらに分解と合成を常に繰り返して生命は維持されている。

無意識下でいかに細胞たちが働いてくれているか。
そしてこれを読むとそんなけなげな細胞たちが
うまく体内で働いてくれるよう「ちゃんとしなきゃあ!」
と生活態度を改めようと思っちゃいます。 (笑)

この分子生物学という分野、
リフレクソロジーとは全く無縁なようですが、
心身のバランスを崩されたクライアントに対して、
こういう人体の中の働きを知ることは大切なことで、
知っていると知らないとでは意識が変わってきます。

最小単位でおこなわれている生命を維持しうる営みは、
どの大きさであってもその流れに大きな違いはありません。

人体のなかで正常な代謝活動がおこなわれるよう
環境を整えることにリフレクソロジーは一役かっています。

一見なんてことないリフレクソロジーでも継続することで
その積み重ねが ミクロなレベルでの正常な活動を促し、
マクロなレベルでのバランス保持に繋がっているのです。

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