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2012.03.20

10thフットケア学会

日本フットケア学会・学術集会の第10回大会に行ってきました。

2007年の第5回神戸大会に参加して以来となり、今回の第10回大会は3/17、3/18の2日間の日程で大阪での開催となりました。
会場は中之島の大阪国際会議場(グランキューブオーサカ)。

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日本で「フットケア」という言葉を聞くと、爪をピカピカに磨いたり、角質を取って足をツルツルにしたりと、どうしてもコスメティックなイメージが定着しています。
が、本来のフットケアの意味は糖尿病などの疾患の合併症による足病変をケアし、患者のADL、QOLを高めることが本来の目的です。

もとは看護師を中心に100名ほどで始められたこの学会。
フットケアの重要性が次第に多くの方に認識され、いまでは1000名を超える各分野の医療者たちが学会員となっている。

多くの製薬会社や医療機器メーカーなども協賛しており、たくさんの展示物やブースも設けられて活気ある集会となっていました。

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巻き爪処理の実演会も多くの関心を寄せていたよう。

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ゲストにはiPS細胞で有名な京都大学の山中伸弥教授を迎え、再生医療についての特別講演や、池坊いけばなの次期家元となられる池坊由紀さんがおいでになったりと華やかな講座もありました。

居眠りもせず丸二日間みっちりと講座を聴いていたので、お尻が痛くなりましたがとても充実した時間を過ごすことができた。

直接にフットケアに関わっているわけではありませんが、学会に参加して熱心な医療者の方々と共に同じ時を共有するというだけで刺激となり、健康に関わる職種としての意欲が湧いてきます。

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現在、世界中で30秒に1人が足病変による下肢切断がおこなわれ、
その80%は適切なケアをすれば未然に防ぐことができたものだと言われています。

糖尿病患者の15~25%が足潰瘍を経験し、適切な治療がなければ糖尿病性足潰瘍の14~20%が切断に至ると言われています。

下肢切断に至った場合は、長期の入院やリハビリによって福祉に対する負担の増加や、生産性の損失など大きな経済的損失となり、国民負担も大きくなります。

平成19年の調査では、日本の糖尿病患者は予備軍も含めると20歳以上での人数は2210万人と推定され、実に成人の5人に1人の割合となり5年前の1.4倍に増加しています。

  「日本下肢救済・足病学会」

これは無視できない数字であり、今後リフレクソロジストが糖尿病患者に関わる可能性も非常に高いと考えられます。

糖尿病は生活習慣病に分類される疾患であるので、重傷化して足病変に至るまでの経緯を理解する必要があります。

なぜ重傷化したのか、その患者の背景を考えると、喫煙やアルコール、栄養の過剰摂取により血糖コントロールの管理が出来ず、また病気に対しても理解度が低く積極的に治療をおこなわない性質であることが伺われます。

潰瘍などの危険な状態であるにも関わらず病院での適切な治療を放棄し、間欠性跛行や神経障害の症状を緩和させようと、安易に街のリフレクソロジーサロンに行かれるケースは十分に予測できます。

わずかな傷や圧迫により驚くほど簡単に潰瘍~壊疽となってしまう重症糖尿病患者は一度なってしまうと回復が困難であり、下肢切断や場合によっては死に至ってしまいます。

そんな時に、「これは施術をおこなえるか否か」の判断をできる知識を備えておくことはリフレクソロジーに関わらず、各種マッサージや整体、アロマセラピーなどの体に触れるセラピストたち全てに関係する責任と言えるでしょう。

フットケアには様々な分野のチーム医療が重要であり、各専門家たちが連携をとり総力を上げて取り組む必要があります。

専門科では、皮膚科、整形外科、形成外科、糖尿病内科、腎臓・透析科、心臓血管外科、循環器内科などの医師たちに加え、
看護師、理学療法士、作業療法士、義肢装具士、栄養士、ソーシャルワーカーなどコメディカルたちとの連携が非常に重要である。

リフレクソロジーという分野はまだまだこのチームの一員となれてはいないですが、今後はリフレクソロジー業界全体の意識と医療知識・技術の向上を目指して協力できる体制を整えていかねばと真剣に感じました。

優しい刺激を時間をかけておこなうリフレクソロジーは血行の改善に貢献でき、また患者の精神的ケアなど側面からの手助けもできることでしょう。

会場では医学書などを販売しているコーナーもあり、その中に代替医療としては一冊だけリフレクソロジーの本も並んでいました。

『フット・リフレクソロジー療法事典』

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何年か先には学会で多くのリフレソロジー書籍を並べることができるよう、今後も頑張っていかねばなりませんね。

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コメント

今年は、今の離脱症状を乗り切ったら
3年ぶりに学会いくぜーーー!!

親孝行優先で関東にすべきか、
友人との酒優先で関西にすべきか、
そこが悩みどころなんだけどさw

>まぁさん

まぁさんの学会って何喋ってるのか理解できないんだろうな…

でも、ぜひぜひ行っちゃってください!
できることなら酒優先で関西まで!www


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