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2012.04.23

尖足

足底にできる「胼胝(べんち)」:「たこ」・「鶏眼(けいがん)」:「うおのめ」の原因として、靴などによる圧迫が主な原因とされていましたが、ある義肢装具師さんのお話で、「尖足(せんそく)」もその原因となり、胼胝や鶏眼ができることが発言されていました。

尖足とは、足首の関節が硬くなって伸びた状態(底屈側)となり、可動域が狭くなってしまったもので、おもに寝たきりの方などに多く起こる症状です。

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健常者の自力角度の目安として、背屈20度・底屈45度程度とされており、この可動域よりも狭くなると正常な歩行が困難となり、足底に胼胝や鶏眼ができてしまう原因となります。
またそればかりでなく、地面に踵から着地し、足先への荷重移動させる歩行(ロコモーション)が正常におこなわれないため、膝や腰などを痛める原因ともなります。

で、自分の場合ですが以前から足首の関節の硬さが気になっており、なんとかしなくちゃと思いつつも放置していたのですが、この話を聞き、もう少し柔らかくしなくては! と器具を購入。

この器具(ストレッチングボード)の上に膝や腰を曲げることなく直立できる角度が自分の足首関節の可動域ということになります。

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器具には目盛りが刻まれており、自分が立てる角度に調整してからこの上に直立で立ち、ストレッチをおこないます。
自分の場合はギリギリ20度でなんとか立つことができました。
尖足ギリギリのところです。
健康な人は30度くらいまで背屈できるそうなので、それからするとかなり硬いですな。

120423_002

若いときからからヤンキー座りがうまくできなかったり、スポーツでもやはり足首のトラブルが多かったんですよねぇ…

これは頚骨と距骨、足根骨との関係やそれに付随している靭帯などが背屈を妨げる原因となっているようなのですが、ややこしいので難しい説明は省いておきます。

なんにせよ、足首が硬いということは歩行や直立した状態を保つことに障害があり、膝や腰のみならず上半身のあらゆる部分、脳にまで影響が及ぶことが考えられます。

また、リフレクソロジーでもこの足首廻りは非常に重要な箇所で、リンパ系の反射区であったり、VRTではゾーントリガーという反射区から各器官へエネルギーを伝えるための配電盤のような役割を果たすポイントでもあります。

これを機会に、老後の足トラブルを軽減させ、カチカチの足首を柔軟化させることに真剣に取り組もうと思っています。

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コメント

尖足のような伸展拘縮ならまだいいんだけど、
四肢の屈曲拘縮を緩和する薬や施術は
無いもんだろうかと、いつも思う。

特に下肢の屈曲拘縮、
膝が腹に食い込むくらいに進行した方は、
オムツ交換も大変。
こちらが大変というだけでなく、
患者自身も苦痛を伴う。
オムツ交換で骨折する事故もあった。

腱切りも何度かやったけど、
効果は予想より少ないし。。。

どうにかならんかなぁ。
これからの社会では、もっと増えて行くと
思うんだけどなぁ。。。

>まぁさん

 >膝が腹に食い込むくらい…
んー、それは厳しいですね。
そうなる前になんとかできるといいんですけどねぇ。
これからどんどん高齢化が進むとそういう方も増えるでしょうし、
なんとか新しい治療が開発されることを願います。
自分たちだってゥン十年後はそうなってるかもしれんし…

コマイコを授かってから、足の変化がめまぐるしい。記録はしていないけど・・・
骨盤Zの魚の目気になるけど、何だかとりたくもなくて・・・でも、体重増加に伴い違和感が。
今まで足裏のトラブルとは無縁だったのに・・・。

そういや、魚の目とたこ、最近できてないわ~
歩いてないからかな・・・。

>546さん

やはり足裏に変化が表れてるんですねえ。
踵のウオノメは体重の増加もあるんでしょうけど、
骨盤内を守ろうとする反応からきてるのかも。

あともう少し!
元気な赤ちゃんを産んでください!

>づっきゃんさん

へー、ウオノメとタコから解放されたのかあ。
足裏に脂肪がついてクッションとなり、
骨と地面の接触が柔らかくなってるとかw

そういや片方の足だけ外反母趾が酷かったけど、
それもいつの間にやらマシになってたよね。

足は日々変化しているのですよ。

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