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2014.05.10

足についての本当 2

まず足の仕組みについてですが、足首から先の骨格を形成している骨は左右あわせて52個もあります。
全身の骨を全部かぞえても206個しかないので、いかに足部に多くの骨、関節、筋肉や靭帯などが存在しているかわかるかと思います。
手も同じ左右で52個なのですが、文字や絵を描く、物を作る、楽器を弾くなどの繊細な動作を考えれば納得できますが、なぜに足先にこれほどまで多くの骨が存在しているのか、進化の途中で尻尾がなくなったようになぜ足の骨はもっと単純な構造にならなかったのかを考えると、今でもそれだけ多くの骨が必要であり機能していると考えるほうが妥当ではないでしょうか。
実際に足はまるで精密機械のように体幹の変化をうまくコントロールしているまるで司令塔のようなはたらきをおこなっています。

著者の水口氏もそのこについて触れておられ、足の構造の重要性について述べておられます。

人間の足裏にはアーチを形成する土踏まずがありますが、足の骨組みが崩れて足裏が地面にべったりとついてしまう偏平足になってしまうと、足のみならず体全体に多くの負担がかかり、様々な障害やパフォーマンス低下にもつながります。

これは古くから問題視されていることで、海外の老舗メーカーなどではこの落ちてしまった土踏まずを持ち上げる靴の中敷きで偏平足を補っていましたが、これが本当に正しいことなのかと疑問を持たれたようです。

著者は土踏まずが下がってしまったからといって、その部分を人為的に持ち上げてしまうことは本当によいことなのかという疑問を投げかけておられます。
土踏まずは地面から持ち上がっていてこれが衝撃の緩和のクッションの役割をしたり体幹バランスに貢献しているわけですが、土踏まずが下がっているからといって無理矢理にこれを中敷きによって密着させてしまうことは本当によいことなのかということです。

100年以上も前から変わらず常識とされてきた偏平足へのアプローチに対して異を唱えるような発言をなさっているわけで、なかなか勇気のいることだと思いますが、それだけご自身の経験に裏打ちされた理論に自信があるのだろうと思います。

人の体は60兆個もの細胞の一つ一つが全て意味があって存在しています。すべてがつながりを持ち影響しあって私たちの体はうまく機能しています。
足もあの小さな範囲に多くの骨と関節を備えて構造体を形成していることはなんらかの理由があってそうなっているのです。

医学全体においても、病や症状に対してそれを薬などで「抑える」という対症療法が今までの主流でしたが、近年では人間に元から備わっている治癒力や免疫力などを活用した治療法を取り入れる医療に段々とシフトしつつあります。

足病に関してもこれまで絶対的に信じられてきた法則・方法をいったんあらためて、足へのアプローチに対してニュートラルな感覚で考えていくことも必要な時期にきているのかもしれません。

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コメント

腓骨あたりは、荷重的に退化の一途を辿ってそうだけど、
足根骨はどれも癒合合体の傾向ないよねぇ。
手を酷使する人間、手根骨なら分かるけど、
なんで足首にあんな数が必要なのか、ずっと謎

単に解剖の試験を難しくしてるだけのような気もw

>まぁさん

確かに解剖の試験的には覚えるのじゃまくさいですよね(笑) でもくっつく予定はなさそうです。
立位・歩行時など意識していると足根骨の微妙な動きが感じられますよ、気のせいかもしれないけどw…でも上体のバランスを取るのにやはり融合しちゃうとまずいんでしょうね。
腓骨はどうなんだろう? 脛骨を補助するなどなんらかのはたらきがありそうな気もしますが。
虫垂だって「いらないんじゃね?」って思われてたのが免疫に関わってるかもしれないって発見があったし、やはり人体でいらない部分てのは無いんでしょうねぇ。

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