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2016.09.06

第5回 eBIM研究会

9月3日・4日と、第5回eBIM研究会でした。

テーマは、
「ナラティブとエビデンスの統合」

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ナラティブという言葉、あまり聞きなれませんが、患者さん個人の病の歴史であったり、生活習慣などその人だけの物語という意味のようです。

エビデンス(科学的根拠)に基づいた医療はもちろん大事なことですが、それにプラスして患者さんの個性や特性などにも目向けていこうということです。

特別講演で京都大学の中山健夫教授は、
「患者の語りが医療を変える」とおしゃっていました。
ただ決めれらた医療をおこなうだけでなく、多様性を大事にして患者が語りやすい医療現場を構築していくことも大切なのでしょう。

シンポジウム『祈りとスピリチュアリティ』では、
キリスト教の祈り、また仏教の瞑想などが演題となっていました。
祈りは目には見えないけれど人間を根底から動かす力であり、人間が持つ生得的生命維持機能であって、生命の危機に直面すると覚醒するものであるとされている。
また、自分の為ではなく誰か他の人の為に祈ることのほうが、痛みや苦しみからの解放されると報告されている。

教育講演『視床下部とオキシトシンと統合医療』でウィスコンシン大学の高橋徳教授は、
ストレス軽減にはたらくホルモン「オキシトシン」は主に妊娠中や授乳期に多く分泌されるが、これは「友情・信頼・愛情・寛容」などの感情がはたらいたときにも分泌が促進されることがわかってきている。他人を思いやる慈悲のこころを多く持ち、いつも笑顔で社交的な人のほうが病気にかかりにくいということです。

その他、

統合医療の聖地ともいえるアリゾナ大学の「統合医療フェローシップ・プログラム」について、日本人で十数名しか受けていない貴重なプログラムの内容の紹介、

2015年に国会で成立して新しく制定され、2018年より実施される「公認心理士」資格についての説明、

シンポジウム2「リハビリテーション栄養」では、
病院食を五感で感じる「料理」として京都で料亭の料理人を交えておこなわれている取り組みや、摂食・嚥下障害の患者に対し、ゼラチン、アガーを用いての調理を工夫する取り組み、また歯科医師による口腔内ケア、適切な評価とマネジメントなどの紹介があった。

ワークショップ1「ワールドカフェ」では、
IPW(専門職連携)というテーマで、医師・看護師・栄養士・薬剤師などの医療者に加えて、補完代替医療であるヨーガ療法士など各セラピストたちがチームを作って、ある終末期患者の緩和ケアについての治療方針で意見を交えるというものです。
今回の研究会のテーマである「ナラティブ」というキーワードもこういったワークショップでは大切に考慮されるべきであることが、実際にセッションをおこなってみてよくわかりました。

ワークショップ2は、
「ヨーガでリフレッシュ」というテーマで伝統的ヨーガの紹介であったり、実際に呼吸法と簡単なリフレッシュ法をおこないました。
「癒しのアロマハンドマッサージ」では、参加者がペアになってお互いにハンドマッサージをおこない、アロマの香に加えて「触れる」という癒しを実際に体感してもらう企画がおこなわれ、研究会終盤の疲れもあって大盛況でした。

ランチョンセミナーでは、
排尿障害を改善する「ボタンフウソウ」
抗酸化酵素を誘導する「グリソディン」
などが紹介されていました。

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全体を通してみて、やはりEBMだけでは限界を感じてきている日本の医療では、どんどん補完代替医療との連携が求められているということと、疾病予防をいかにおこなうかが重要で、機能性食品など以外に、ストレスに対処するためのヨーガや瞑想など心の領域が病気にならないためにとても重要とされている傾向が感じられました。

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