自然の理
2018年6月18日 朝の8時頃に大阪北部を中心とする地震がありました。
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最大震度は6
お亡くなりになられた方もおられます。
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寝屋川市、茨木市、高槻市、摂津市などに被害が大きく、だんだんと怪我、家屋の倒壊、一部損壊などの状況が明らかになってきました。
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3月頃から昼間に別の職種で働いており、仕事内容は住宅の屋根や壁などの不具合の調査とそのメンテナンスなどをおこなっています。
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エリアは近畿一円で、なかなか広範囲な地域を車の屋根にハシゴを積んで走り回っています。
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そんな関係もあって、今回の地震があった翌日に摂津市で屋根調査の仕事があり、たまたま3階建てのお宅だったので足場の上から地震直後の被災地周囲を見渡すことができました。
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地震の翌日ということで、崩壊した屋根瓦にはまだ雨養生のブルーシートが間に合っていない家も多く見受けられました。
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そして、地震から10日経った6月28日に大阪北部の被害状況の確認に行って来ました。
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全ての地域を確認したわけではありませんが、高台から見渡してみると、「予想していたほど被害が大きくないな」というのが実感です。
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テレビなどでは淀川河川敷などの脆い地盤の地域が多く損壊しているとのことでしたが、実際に現地を見たところ「単純にそうでもないだろう」という印象です。
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あくまでも外部から屋根瓦のズレや損傷具合による見解です。
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河川の横であっても、堤防からかなり低い土地では屋根瓦のズレなどは少なく、逆に盛り土によって地盤がかさ上げされている地域はのきなみ屋根瓦がズレています。
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また山手の造成地などではおそらく切り土で地山の上に建てられている住宅は地盤がしっかりしているから大丈夫で、逆に盛り土の上に建てられている住宅はなんらかの損傷が多く見られました。
並んでいる住宅であっても、山側の家は大丈夫で谷側の家は損傷している様子。
造成の盛り土に沿って並んでいる住宅が横一列に損傷が確認できるといった具合です。
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平地においては堤防よりも低い土地は大丈夫なところが多いと述べましたが、それでも盛り土では無さそうなのに損壊している地域などは、水田や池などもともと脆弱な地盤の土地を造成して住宅地にしたような形跡がありました。
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また、その土地の「地名」も重要です。
たとえば「水」「川」「津」などが地名に付いている場合、昔からそこは水の多い場所であり、地盤が頑丈でないことが推測されます。
昔の人ならばそういった土地には家を建てないのだろうけど、住宅地としてゴソっと買い上げて自然の地形を無視して地面を平らにして家を建てて売る。
なんにもないときは大丈夫でも、ひとたび大きな地震がくると脆く崩れてしまいます。
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要は、
『自然の地形を人間の都合で変えてしまったところに多くの被害が発生している』
ということ。
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山や谷、川など自然の地形には意味があり、人智を超えた『自然の摂理』がはたらいていて、できることなら変えるべきではないのでしょう。
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人の体もこれと同じです。
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自然が創りだした賜物であり、体の構造や、その働き、食事や運動、睡眠リズムなど、できるだけ自然なままにしておくほうが、理にかなっています。
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PCやスマホの過剰使用やそれらがもたらす膨大な情報、長時間労働や仕事のストレス、昼夜逆転の生活、暴飲暴食、生活が便利になったことでの運動不足、などなど。
それらが引き金となり、現代人に多くみられる心身のアンバランスはこの自然の理を無視した結果として引き起こされているといっても過言ではないと思います。
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100年前に戻ることはできませんが、少し立ち止まってよくよく考えてみる必要があるのではないでしょうか。
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それにしても、
今回の地震は次に来る大地震の予兆なのでしょうか?
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