マインドフルネス

2017.01.07

恒例行事

今回で3度目となる三松禪寺での『徹宵坐禅』

大晦日の22時開始で、朝方まで40~50分の坐禅を5回おこなうもの。
普段では精神的にも体力的にもまず無理な荒行で、新たな年を迎えるにあたり精神が充実したこのときにしかできないものです。

ちょっと寝不足気味で臨んだ為に2時頃からはかなり厳しくて心が折れかけましたが、なんとか完遂いたしました。

さすがにこれだけ坐ると煩悩も出尽くす感じで、最後は無に近い状態に。。。

と言いたいところですが、最後まで「眠たい・・・足が痛い・・・寒い・・・まだかな・・・・」と情けない想いが頭の中をグルグル。。。

でも達成感は素晴らしく、清々しい新年を迎えることができました。

本年も何卒よろしくお願いいたします。

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2016.12.05

第21回 日本心療内科学会

12月3日、4日と奈良公園内にある春日野国際フォーラム甍(いらか)で開催された「日本心療内科学会 学術大会」に知人に招待していただき参加してきました。

会場が家から徒歩15分の朝の散歩コースということもあり、これはぜひぜひ行かなきゃと二日間しっかり勉強してきました。

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そもそも心療内科とは?
僕もあまりよく知らなかったのですが、内科と精神科の中間くらいの位置づけになるのでしょうか?
もっと広範囲なのかもしれません。

「心と体の両面から治療する、それが心療内科です」
日本心療内科学会HPより

参加させていただいた演題は



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2016.10.12

露 堂々

今回で四度目となる専門僧堂でのマインドフルネス合宿、複数回参加していますが、毎回なにか違った新しい気づきを得ることができます。

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マインドフルネス道のハンド瞑想のレクチャーをおこなったり、坐禅堂でのハンド瞑想などはまた新たに様々な発見が得られました。

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『露 堂々』(ろ  どうどう)

この禅語は、すべての存在が明らかに、すべての物事がはっきりと現われ出ているさまで、そのままの姿のすべてが真理の現われであり、仏の表れであるという意味である。
仏法とは必ずしも神秘的で深遠高尚なものではない。

いくら虚勢を張ってみても、見る人が見れば隠しようもない自分が露となっているものです。

人生においても、肩肘はらずに、何事にも執着せず、気取らず、誤魔化さず、自然にありのままに、そして堂々と生きていきたいものです。

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2016.03.23

マインドフルネス道セミナー

インフルエンザ記事からサボっておりましたが、元気にしています。

1月~3月と計4回にわたって、「マインドフルネス道」のセミナーをおこなっておりました。

「マインドフルネス道」マスター養成研修
http://www.npo-mindtalk.org/2015/11/post-30.html

「いま・ここ」にしっかり意識・集中し、人生をよりよく生きていくためのマインドフルネスですが、どうしても瞑想のときだけであったり、理屈や理論ばかりで頭でっかちになってしまい、本来の日常生活に役立っていない方が大勢おられるようです。

そんな方々のために、生活に密着した実践法をいろんな角度からレクチャー、自分自身の生活に合ったマインドフルネスの実践方法を探し出していただこうというのが狙いです。

「道」は日本古来から武道や茶道などの概念に同じく、心と体の鍛錬によってとらわれない確固たる自己を築き上げて、さらに心身共に豊かな生活を歩めるよう社会に広げていこうというものです。

内容は

①感覚受信機であるからだ調整

②ダンスの動きの中でからだの声を聴く

③手を通してからだの感覚を味わう

④からだから気づく対人関係

まずは正しい呼吸ができるよう姿勢を整える為、ストレッチなどを通して体調整をおこないます。
続いてダンスなどを取り入れて動きの中でもしっかり呼吸と気づきが得られるようにします。
③はハンドリフレクソロジーの手の反射区を通して、セルフケアによって自分の体をしっかり意識していきます。
そして、生きていく上で避けられない対人関係においてしっかりと自分や相手への気づきを深めるトレーニング

今回のセミナーで担当した③のハンドリフレセルフケアでは、短時間に少しでも理解を深めていただこうとテキストに説明用の画を描きまくりました。

でも頭でいくら理解してもこの講座では全く意味がなく、とにかくとにかく実践あるのみ!!
まさにブルース・リーの名言
「Don't think feel」(考えるな 感じろ)
しか道はありません。

受講者には医療・教育のエキスパートの方もおられたので、ぜひなにか少しでも自分のものにしていただいて、多くの方へのケアに役立てていただけることを願います。

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2016.01.06

年越し

今年も「徹宵坐禅」で年越しすることができました。

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大晦日の晩から元旦の朝まで40~50分の坐禅を5回おこなうというものです。

昨年に比べて多くの方がおいでになられており、若い女性のグループやカップルでの参加なども見られました。

寒さはマシでしたが、やはり眠気と疲れもあり、最後2時~3時までの坐禅は睡魔との闘いでしたが、なんとか無事にやり遂げることができました。

煩悩を払い、新たな年を清々しく迎えられたことに感謝です。

掛け軸は
『 直心是道場 』 (じきしんこれどうじょう)
「自分の実直な心というものが是すなわち本当の意味での修業の道場である。建物や場所が道場を指すのではではない」

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いついかなるときでも、このような心でおれるようにしていきたいと思います。

リフレクソロジーのお店を始めて10年、
さらに多くの方の力となれるよう心身共に安定感を増していかねばとさらなる努力で邁進していく所存です。

坐禅とは別ですが、二月堂の標語です。
華やかな画でお正月らしいですね。

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2015.12.02

「縁」について

今回で3回目となるマインドフルネス研修で坐禅合宿に参加してきました。

この臨済宗のお寺も三度目ともなるとなんだか「戻ってきたよ」というような気持ちになります。

坐禅に作務、そして禅寺の食事「粥坐」など、どれも混沌とした自分の心を〈いま・ここ〉へと鎮めてくれます。

そして今回は「唯識」の第一人者でおられる横山紘一先生をお招きして講義をしていただきました。

特に「縁」について
普段から我々は「ご縁がある」または「縁がなかった」などと使っている言葉ですが、唯識での縁とは自分に関わる一切のことを指していいます。

眼識・耳識・鼻識・舌識・触識の五感覚による前五識からの情報を得て、それが縁となり、我々人間は様々な思考や行動に及んでいます。

ところが人間は縁に出会うとその人が今までの人生経験などを蓄えた阿頼耶識の種子からの対応を選び出し、さらに自分に都合のよいよう解釈を付け加える未那識のフィルターを通し第六意識へ伝えられて、物事を目で見た耳で聞いた実際とは歪めて判断してしまいます。

そこから貪瞋癡などの煩悩が起こり、自分自身だけでなく周りをも不幸になるよう自らが導いてしまいます。

まずは「縁」を大事にして、ありのままを受け入れること。
要は気づきを深めることが大切であると学びました。

頭での理解ではなく実践!
これに尽きるのですが、なかなかこの継続が難しい。
まだまだ修行が足りません。。。

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2015.10.15

秋の別れ

昨日、友人の通夜に参列してきました。ちょうど一回り年上の60歳、早すぎる死です。

通夜の後でご住職の話がありました。

「ここに集まっている方々は生前に故人と何らかの関係を持たれた人だと思います。今はもう話すことはできないけれど、話せなくとも皆に伝えることができます。
それは自らの「死」によって身をもって伝えているのです。
生きとし生けるもの全てはいずれ死を迎えます。そしてそれはいつ来るかわかりません。だからこそ日々を精一杯に生きるということが大事なのです。
今日、故人は口が聞けないけれど、「自分の死」を言葉の代わりに伝える為に皆をここに集めたのです。」

と、いうような内容のことをおっしゃっていました。
現在67歳のご住職は7年前の60歳のとき、その年に四人の同級生を亡くされたらしく、その時の記憶が蘇りなにか感ずるものがあったのでしょう。

人が生きているということは、また別の人に何かしらの影響を与え、また自分もなんらかの影響を受けているものです。独りだけで生きていくことは不可能で、必ず誰かと関わり、繋がりあっているはず。
その時は分からなかったり感じることができなかったとしても、他人の言葉や行動が後々になって自分の歩む途の指針となることがあります。またその逆も然りで、自分の言動が誰かに影響を与えることもあるでしょう。いま蒔いた種が何年後かに芽吹き花を咲かせることがあるかもしれません。
いずれ人には死が訪れますが、10年後か30年後か、それとも明日なのか、それは誰にも分からないし決めることができません。だからこそ「今この瞬間」を意味を持って生きることが大切なのでしょう。

ここ2~3年、マインドフルネスの学びとその普及に熱心に活動しておられた故人とは、東京の学会にも一緒に行ったり、お互いを鼓舞する為にSkypeで他の友人も交えて定期的にプチ勉強会をしていました。
今さらながら彼の様々な言葉が頭を過ります。

おそらく故人のことを直接は知らないであろう住職が、まさに「今この瞬間」を生きていた彼にピッタリの話をなさったことが偶然とは思えない気がしています。
もしかすると住職の言葉を借りて皆に最後の言葉を伝えておられたのかもしれません。

写真は8月にお見舞いに伺った際に一緒に見たダブルの虹です。

お疲れ様でした。
安らかにお休みください。

合掌

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2015.05.25

マインドフルネス フォローアップ合宿

5月23日、24日と、神戸市須磨海岸でおこなわれたNPO法人人間性探求研究所のマインドフルネスフォローアップ合宿に参加してきました。

テーマは「唯識」です。
「孫悟空」の三蔵法師が天竺まで命懸けで行き、持ち帰ったというあの貴重な仏典の一つです。
 ※参照:「薬師寺HP」
人の心のはたらきがどのようになっているかを理解し、マインドフルネスな状態でいることがいかに大切であるかを学んできました。
「唯識」は、人がどのように物事を観ているか、どのように感じ、考え、行動しているかなどを、多くのヨガ行者たちが何千年にもわたって修行して得た「人の心の構造」のデータを西暦5世紀頃のインドの学僧「世親」によってまとめられたものです。

いやいや、実に素晴らしい哲学です。
大昔に作られたものですが、人の本質というものは全く変化していません、昔も今も同じようなことで迷い苦しみ生きているということです。

唯識の全てを理解するなどとてもとても並大抵にはいきませんが、大まかな心のはたらきを理解しているだけでも、ずいぶん楽に生きれるようになると思います。
また、なぜ今のこの瞬間が大切で常に意識しておかなければならないかが理解でき、マインドフルネスをおこなう上での大きな柱のような存在となるものです。

日本に伝わっている唯識の原文は漢文であり、二日間ずーっと漢字漬けでしたが、朝晩におこなう砂浜での坐禅や歩く瞑想、ヨーガなどそれぞれの瞑想をおこない、また息抜きに皆でダンスをしたりと楽しく学ぶことができました。

参加されていたのは医師、看護師、臨床心理士など医療関係者のほか、教育者や企業カウンセラーなど様々な方たちで、それぞれの立場でいろいろな意見をシェアすることも大きな成果となりました。

リフレクソロジーを長年おこなっていくうちに、心身の不調がいかに「自分自身の心」が大きく関わっているかがわかってきました。
リフレクソロジーによる癒しにプラスして、少しでもアドバイスして気づきを得ていただければ、さらに皆様の健康に寄与できるのではないかと考えています。

帰りには共に学んだ仲間たちと明石まで本場の明石焼き(本場では玉子焼といいます)を食べに行ったりと、本当に充実し楽しく過ごせたフォローアップ合宿でした。

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2015.04.07

ティク・ナット・ハン

NHK「こころの時代」でベトナムの禅僧ティク・ナット・ハン師の生涯について特集があります。
第一回は先日4/5(日)に放送され、シリーズ第二回目は4/12(日)朝5時~6時に放送予定です。

マインドフルネスの第一人者でもあるティク・ナット・ハン師は、ノーベル賞候補にも推薦されたベトナムの高僧で、チベット仏教のダライラマ法王と並ぶ仏教の偉大な指導者です。師の教えは多くの企業や団体から支持され、アメリカ連邦議会や世界銀行、Googleなどでの講演をおこなってこられました。

ベトナム戦争の悲惨な経験から暴力は暴力で解決することはない、怒りに対し同じように怒りに身を任せるのではなく、怒り・悲しみ・嘆きなど自分の中にある負の心を見つめて、それを抱きとめるようにして心を鎮め、敵に対しても慈悲の心を持つように説いておられます。
あるがままの自分を受け入れると、自分と他人、その他の全てに慈しみの心を持つことができる。
インタービーイング(相互共存)というものがいかに大切であるかを提唱し、人が幸福に生きる道を示しておられます。

「ティク・ナット・ハン マインドフルネスの教え」

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2015.04.04

4月

気が付けばもう4月!
本当に年を追うごとに月日が早く過ぎていきます。

1月~3月にかけ、マインドフルネス8週間プログラムのお手伝いで講座に参加し、内容のまとめを作成していました。
マインドフルネスは頭で理解するものでなく、まずは体からというのが当会の理念なので、記録内容も文章だけでなく少しでもわかりやすいように図解で様々な説明を加えたりと。... これがなかなか大変な作業で、合計50ページ以上に及ぶ資料作成に慣れないPCの前で悪戦苦闘していました。
(一応ブログ放置の言い訳です(汗)

しかし、2年前に受けた講義を再度こういった立場で拝聴できたことは、自分自身を深める上で本当に貴重な経験となりました。

8週間プログラムで今回初めてマインドフルネスに出会われた受講者の方々が、回を重ねるごとにどんどんと本来の自分に気付き、今の瞬間を意識的に生きることを身に付けていかれる過程を間近で観ることができ、自分もまた初心に還ることができました。

人の健康と幸福のお手伝いをするリフレクソロジーのセラピストとして、いかに自分自身がマインドフルネスであることが重要かということを再認識するよい機会をいただけたと感謝しています。
またマインドフルネスの内容についても、おいおいブログに掲載していこうと思っています。

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